今年4月発売予定だったがディスプレイの不具合により発売が延期されていたもの。IFA2019の同社プレスカンファレンスでは9月5日から韓国で、18日からイギリスやドイツ、シンガポールなどで販売が開始されることも発表された。
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Galaxy Foldは折りたたみ時には4.6インチのディスプレイを持つスマートフォンとなる。ディスプレイ周囲のベゼル部分は広く、最近のスマートフォンとはイメージが異なる印象を受ける。閉じたときの大きさは160.9 x 62.9 x 15.5。
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背面にはトリプルカメラが並ぶ。カメラ構成は1200万画素(ワイド)+1200万画素(ズーム)+1600万画素(ウルトラワイド)で、日本でも販売中の「Galaxy S10」「Galaxy S10+」と同じものを搭載する。
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閉じた状態ではヒンジ部分に若干の隙間が開く。これはディスプレイを紙のように完全に折り曲げることはできないためだ。しかし手に持ってみるとこの隙間はあまり気になるものではなかった。
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ヒンジと反対側は隙間は開かない。なお側面側にはマグネットが埋め込まれているため、ぴたりと閉じてその状態をしっかりと保持してくれる。
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閉じた状態で手で握ってみると、横幅が60ミリ強と狭いため無理なく持つことができる。15.5ミリの厚みがあるものの、スリムな形状のため厚さはあまり感じられない。またディスプレイも本体全体に広がっていないことから、片手の指さきでほぼ全体をタッチ操作できる。
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一方開くと7.3インチ2152x1536ピクセルのディスプレイとなり、タブレットとして使うことができる。ただしよく見ると右上側にはインカメラが配置されているため、その部分は書き取りのある状態になっている。使用中のアプリは開閉により解像度を変えて外側、または内側(開いた状態)のディスプレイにそのまま表示されるため、開いた状態で閉じても同じアプリを使い続けることができる。
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開いた状態で片手で持ってみると、重量は263グラムあるがあまり重みは感じさせない。ベゼル部分が狭いため、ディスプレイを持っている、という感覚になるからだろうか。開いた時の本体サイズは160.9 x 117.9 x 6.9mmだ。なお閉じたときはマグネットで留まっていることもあり、片手だけで開くことは難しい。開くときは両手を使ったほうがよさそうだ。
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開いた状態の背面。表側のディスプレイは開くと同時に自動的に消灯する。
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ヒンジは「閉じる」「完全に開く」のどちらかの位置で留まるようになっており、途中の位置で開いた状態で使うような設計にはなっていない。開くとディスプレイ面が180度、ツライチで固定される。
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さてGalaxy Foldの基本性能はSnapdragon 855を搭載し、メモリ構成はRAM12GB、ROM512GBとなる。スペックはハイエンドモデルにふさわしく、動作は機敏だ。画面を開閉したときの、表示の切り替えも早い。特筆すべき機能としては開いた時にアプリを最大3個同時に開くことができる。左+右に上下2個という組み合わせで、それぞれのアプリの位置もドラッグ&ドロップで切り替えが可能だ。
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開いた状態でカメラを起動してみた。スマートフォンより大きいサイズでプレビュー画面が表示されるため、写真撮影がより楽しくなりそうだ。
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このまま本体を閉じれば背面ディスプレイにそのまま起動中のアプリ(今回はカメラ)が表示される。シチュエーションに応じてどちらのスタイルでも同じアプリをそのまま使い続けられるわけだ。
IFA2019のサムスンブースではGalaxy Foldの展示コーナーに終日長い行列ができていた。韓国では9月6日の販売初日、半日で初回ロット3000台が完売になったという。話題ばかりが先行していたGalaxy Foldだが、実物はそれを裏切らない製品に仕上がっている。
<TEXT:山根 康宏>