吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内にて記者会見を開催。質疑応答では、雨上がり決死隊・宮迫博之とロンドンブーツ1号2号・田村亮の緊急記者会見(20日)の内容についても、質問が飛んだ。 質疑応答の内容を、要点をまとめながら抜粋してお伝えする。-“会見してもいいけど会見したら全員クビだ、俺にはクビにする力がある”ということを言ったのは事実ですか?岡本社長:「力がある」ということは、普段の使い方としても、言わないと思います。ただ、「クビにするぞ」と言った経緯としては、(各タレントが集合した)6月24日のミーティングでは、スタッフ4人と彼ら4人で話しているところに僕が入っていき、約10分くらい聞いていました。 亮くんは「会見をしたい」、「金額を言いたい」とか、あるいは、宮迫くんは「それはちょっと」とか、(吉本興行が関係企業などに一連の問題を説明するための)リリースの文章をどうするかとか、「(リリースの)ここはこうしてほしい」とか、それぞれがそれぞれのことをずっと話をしていました。 そのやり取りを見ていて、本当に大事なことと言いますか、反社会的勢力からお金を取られた被害者の方がおられるということを僕自身が感じられなかったので、それで、1回、(スタッフの)4人に(部屋から)出ていってもらって、僕のダメなところですが和ませようと「テープ、とってんのちゃう?」(と言い)、「もういいかげんにしようよ」という話をしていく中で、もちろん彼らの不安な気持ちも分かりながらも、被害者の方への想いのようなものが伝わってこなかったので、家族といいますか、身内といいますか、「もうええかげんにせい。そんなに個人バラバラで言うんやったら、もう勝手にせい」と。「それでも会見するんやったら、全員クビや」と言ったのですが、僕としては身内の感覚だったものが相手にそれが伝わらなかったということは、まったくもって僕の反省しなければならないところだと思っています。-圧力をかけたということではないということ?岡本社長:僕自身は、まったくそういうつもりはなくて。もちろん彼らが被害者のことをまったく思っていないという意味ではなく、まだ調査の過程でしたし、彼らの不安な気持ちも含めて色々なことがあますが、ただ、「(金銭を)もらった」ということにおいてそれはものすごくダメなことです。 その日の時点においてはまだ金額も見えていない中で、「ここはこうしてほしい」、「会見したい」などの話になるとは思っていなかったので、そのやり取りがものすごく悲しいといいますか、情けないといいますか。 ほんとうに、父親が息子に、「もうお前、勘当や」と言うみたいなつもりといいますか、「ええかげんにせいや」という気持ちだったので。でも、結果、それが相手に伝わっていないということは、僕が思っている彼らとの距離感と、彼らが思っている距離感においてはギャップがあったと。それは僕が大いに反省しなければならないと感じています。-宮迫さんと亮さんの会見では、“俺にはお前たちをクビにする力がある”という話も出てきましたが、それは脅迫にもあたるのでは。岡本社長:僕のダメなところなのですが、僕が怒ってしまうときに標準語で怒ることはたぶんありませんので、怒りながらはっきりと「クビにする力があるんだぞ」とは言えないと思います。ただ、6月24日のそのときは「もうクビや」といったことを言ったことはあります。非常に辛い思いをさせたということで、何をもっても申し訳ないと思っています。-“クビ”や“連帯責任”など、言ったとされる言葉は、パワハラだと思いますか?岡本社長:僕は身内の意識だったので、家の中で怒っている感覚でしかありませんでした。でも、そうではなかったと相手に感じさせてしまったことは申し訳ないと思っています。僕的にはそんなつもりはないのですが、結果として相手にそういう思いをさせてしまったところは(僕の)ダメなところです。-ということはパワハラだと思っているということ?岡本社長:相手がそう感じているのであれば、そうです。