同作の名シーンをまとめた特別オープニング映像がスクリーンに流れ、「3、2、1」のカウントダウンがおきると、黒のスーツを身にまとった岩田と真っ白なワンピース姿の杉咲が会場に登場。岩田が来場者に対して感謝の意を述べたのち、「この作品は、何度も、監督やキャストのみなさんとコミュニケーションしながら撮影を進めました」と切り出すと、杉咲もそれに同意して「これだけ、話し合いしながら作り上げる作品は初めての経験でした。濃厚な、贅沢な時間でした」と撮影現場での思い出を満足げに語った。
同作では、「好き」だけでは乗り越えられない壁に直面しながらも、恋する気持ちを真っ直ぐに伝えて前に進もうとする主人公たちの姿が描かれるが、今まで試練と感じたことについて聞かれると、岩田は車イスでのバスケットボールシーンをコメント。一方の杉咲は、自身が運転するシーンをあげ、「実は免許をもっていなくて、何回もクラクションを鳴らしてしまって気を配りながら撮影をしていました」と語り、会場は笑顔になった。
さらに、劇中デートのシーンで印象に残っているエピソードについて聞かれた岩田と杉咲。岩田は「ソフトクリームを食べるシーンで、いろんなアイスの種類のなか、イナゴが突き刺さったアイスがあって盛り上がりましたね」と話し、杉咲も「イナゴのアイス、私も印象に残っています」とうなずきながら「遊園地でのデートシーンで、コーヒーカップの乗り物のシーンも印象的でした」とコメントした。
最後に、撮影地・江の島の恋愛成就の名所「恋人の丘」をモチーフに、同作のオリジナル南京錠と幸福の鐘が登場。困難を乗り越え、幸せなカップルが増えてほしいという願いを込めて、幸福の鐘に南京錠をかけたあと、2人が鳴らす幸福の鐘が会場に響きわたるなか、岩田の「パーフェクト!」という合図に、観客全員が「ワールド」という掛け声で返し、会場がひとつになった。
映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は、10月5日より全国公開。