24日、フィギユアスケート選手の羽生結弦が、ドキュメンタリー番組「神様に選ばれた試合」(テレビ朝日系)に出演。2年前のグランプリファイナルで記録した世界最高得点の演技に隠された真実を初告白した。 2015年11月、NHK杯で322,40点という前人未到の300点台を記録した羽生。そのときは無我夢中で臨んでいたが、2週間後の同年12月、スペイン・バルセロナで開かれたグランプリファイナルでは「あくまで冷静だった」とし、NHK杯での得点をさらに塗り替えるトータル330.43点という最高得点で優勝。そんな完璧な演技も「計算済みです、全部」と話した。 ただNHK杯では「やり切れた」という実感があっただけに、「そこからどうやってより良いものにできるかどうか」というプレッシャー、そして怖さは初めて感じたという。 ただし、本番前の公式練習で4回転トゥループを失敗し、表情をゆがめていた羽生。この理由についてインタビュアーが、翌年の4月に発表された「左足リスフラン関節じん帯損傷」の影響があったのではと聞くと、「なくはなかったですね」。つまり、すでにこのバルセロナときにはじん帯を損傷していたという。 インタビュアーが「そのあたりは知らなかった」と言うと羽生は、「(当時、じん帯を損傷していたことは)言ってないですね。言いたくないしね」と語り、自分との戦いに、壮絶なケガが隠されていたことを明かした。
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