まず、Lightning端子はAppleのいわば “専売特許” だ。同端子に対応した製品で、かつAppleからのお墨付き「MFi(Made For iPhone / iPad / iPod)」を取得するには、一定のライセンス費用が発生する。そのライセンス料は、商品金額の10%程度と高額。つまり、「Made For iPhone」の名を冠するだけで、製品原価は上がってしまう。値段が高くなれば、当然消費者は離れるため、メーカーとしてはつらい決断を強いられる。
では、製品原価の高騰を避けるため、「Made For iPhone」を取得しなければどうなるのか。iPhoneの基本ソフトである「iOS」は、非正規品を排除する方向にあるため、仮に製品購入当初、一時的に利用できたとしても、アップデートがあれば使えなくなる可能性が高い。今では、消費者もそれを理解しているため、必然的に購入者は減ってしまう。Amazonのレビューや、SNSによる拡散などで「MFi」非対応の評判はすぐに広まり、見放されるのが関の山だ。