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ネスカフェ、“IoT×コーヒーマシン”で高齢者の見守りに活用……新モデル「バリスタ i」登場

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エージェントアプリではコーヒーの注文のほか、インターネット検索、天気予報の情報の取得、友人へのメッセージの送信などに対応する
  • エージェントアプリではコーヒーの注文のほか、インターネット検索、天気予報の情報の取得、友人へのメッセージの送信などに対応する
  • ネスレ日本では、スマートフォンと連携できるコーヒーマシンの新モデル「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i(アイ)」を10月1日より発売する
  • 都内で開催された事業戦略発表会に登壇する、ネスレ日本 代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏
  • バリスタ iは、Bluetoothでスマートフォンと連携できるのが最大の特徴
  • 製品のイメージ。上部からは専用のコーヒー豆が入っている様子が確認できる
  • 前面のボタンを操作することで好みのコーヒーを淹れられる
  • コーヒーが抽出されているところ
  • 今後、音声アシスト機能に対応したエージェントアプリとの連携機能が追加される
 高岡氏は、現代社会について「ひとり暮らし、あるいは2人で暮らしている世帯が全体の60%にも上るなど、核家族化が進んでいる。いまや4人家族は少数派。ひとり暮らしの世帯では、1杯のコーヒーを飲むためだけにお湯を沸かすことを面倒に思う」と指摘した。

 そこで、次の段階として世帯同士のコミュニケーションに注目した。「いまの時代、家族といっても離れ離れ。家族間のコミュニケーションが図れるサービスで、この問題を解決したい」と高岡氏。具体的には年老いた親を田舎に残している人、単身赴任の人などにこのバリスタ iを訴求していきたい考えだ。

 今後の展開として、音声アシスト機能に対応したエージェントアプリとの連携機能を追加することが明かされた。開発にはソニーモバイルコミュニケーションズが協力する。同エージェントアプリでは「コーヒーを淹れて」といった注文のほか、インターネットで調べたい単語の検索、天気予報の情報の取得、友人へのメッセージの送信などを音声アシスト機能により実現する。自然な対話が成り立つことで、孤独感の解消にもつながるという。

 新製品の価格を従来機種と同じ水準に据え置いた理由について、高岡氏は「ひとり世帯はコーヒーの消費量は少ない。でも、ひとり暮らしだからこそバリスタのようなものが必要になる。できることならマシンの値段をタダにして、その代わりずっとコーヒーを飲んでもらいたい。必要な人に投資して、需要をつくっていくことが大事。これはマシン本体の値段で稼がなくてはいけない家電メーカーではできないこと」と説明していた。
《近藤謙太郎》
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