日本リーガルネットワークは、サービス残業時間を推計し、証拠確保を可能とするAndroid用アプリ「残業証拠レコーダー」の無料配布を23日より開始した。 弁護士が労働基準法や実際の示談・裁判の流れをもとに開発を行った実用的な証拠確保システムとなる。 アプリ利用時には、まず最初に「残業代概算シミュレーション」の設問(10問程度)に回答し、法律上、残業代請求が可能かどうか、請求した場合の残業代はいくらぐらいなのかといった概算が行えるようになっている。 ブラック企業などでは、従業員に対してそれっぽい理由を付けて「残業代は出ない」とウソの説明していることもあり、そのウソを見抜くことができるという。 また、GPSの位置情報を参考にして、残業代を自動推計。労働時間のメモ機能と合わせることで正確な残業代の算出が可能だ。 他にも定時労働、シフト制、フレックスタイム制など、さまざまな労働形態に合わせた残業代の推計ができるとのこと。 残業代のデータはローカル保存ではなく、あえて同社のサーバーに保管することで客観性を確保しており、実際の残業代請求の際には証拠として使用できるという。 アプリ内から勤務地近辺の弁護士への依頼がワンクリックで行えるようになっているのも特徴の1つとなる。 対応OSはAndroid4.0以降、iOS版も6月上旬からの配布を予定している。