「MWC 2016」と併催されるイベント「4YFN」に参加するイギリスのベンチャー企業「BLOCKS WEARABLES」は複数のモジュールを組み換えてさまざまな機能を追加できるスマートウォッチ「BLOCKS」を出展した。 同社はイギリスのロンドンに拠点を構えるメカ・ソフトウェアのエンジニア集団。「BLOCKS」が同社にとって初めての商品となり、Kickstarterで約160万ドルの開発資金を集めてプロジェクトの実行に踏み切った。4月から製品の出荷を開始する。 時計の本体は文字盤からベルトまで細かいモジュールによって構成されており、独自のコネクターでそれぞれを接続するとスマートウォッチが姿を現す。モジュールにはジェスチャーコントロール、GPS、心拍センサーなどを個別の機能を搭載するものが用意され、ユーザーは自分が使いたい機能を選択してオリジナルオーダーのスマートウォッチを手に入れることができるようになるというもの。 このような複数モジュール構成のスマートウォッチという製品形態を採用した背景について、同社のスタッフは「将来、さまざまな方式の電子決済に対応したり、新しいセンシング技術が登場した際にも、時計を丸ごと買い替えずに、モジュールを足し引きすることで長く使ってもらいたいと考えたから」と説明する。 同様のコンセプトを採用する製品は国内からも「wena wrist」が発表されているが、モジュールを組み替えてカスタマイズができるという仕様は、今後デジタルの先端技術の進化に対して柔軟に対応できるモバイル機器の一つの定番的なスタイルになっていくかもしれない。