Appleは11日(現地時間)、iOS 9の次期バージョン「iOS 9.3」のプレビューを公開した。夜間に画面のブルーライトをカットする「Night Shift」などの新機能を装備する。 「Night Shift」は、夜間にディスプレイの発光を抑える機能。ディスプレイの発光に採用されるブルーライトは目や体内時計への影響が懸念されており、これを端末側で抑制しようというもの。時計とGPSによる位置情報をもとに現在地の日没時間を把握し、日没後はディスプレイの表示をより目に優しい暖色系に自動的に切り替える。翌朝はまた通常のモードに戻るようになっている。 また、テキストや手書きのメモを残せる「メモ」アプリで、パスワードやTouch IDによるロック機能が追加される。従来は端末のロックを解除するとメモもそのまま見られたが、たとえば金融カードやオンラインサービスのパスワードなども保存しやすくするように、今後は情報を保護するセキュリティが強化される。 教育の現場で使用されるiPadでも、複数の生徒でiPadを共有できるマルチユーザー機能「Shared iPad」、教師が授業でiPadを使う際にアシストする「Classroom」、生徒のアカウントを管理できる「Apple School Manager」など、教育向け機関向け機能が追加された。 このほか「ヘルスケア」でのサードパーティアプリとの連携強化、カーナビと連携する「CarPlay」でApple Musicの「Now」や「For You」の表示可能などの機能が追加される。 「iOS 9.3」は、開発者向けにすでに公開中。一般向けのリリースに関しては、今回アナウンスがなかった。
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