ロックバンド・サカナクションのボーカル、山口一郎が、2010年に発症した突発性難聴により、現在も右耳の聴力がほとんど回復していない状態であることを明かした。 1日放送のTBS系「情熱大陸」では山口に密着。音楽制作にかける思いや取り組みなどが紹介された。その中で、山口はこれまで一部の音楽メディア等でしか明かしていなかった突発性難聴についても語った。 発症したのは2010年にリリースしたシングル「アルクアラウンド」およびアルバム『kikUUiki』を引っさげて行われたツアーの数日前のこと。「ツアーの3日前くらいだったかな……急にめまいがして、耳鳴りもすごいし、変だなと思って病院行ったら、突発性難聴だって言われて」と当時の状況を振り返った。 入院しなければならない状態だったにもかかわらず、アルバムリリースと重なる大事なツアーだったため、「ツアー延期なんかしたら、たぶん終わるな、って。バンドが」との危機感から、無理してツアーを敢行したという。「ほんとにバカだったんですけど、今思えば」と苦笑いしながら当時の自分の行動を語るとともに、「今は右耳はほとんど聞こえない。(聞こえるのは)低い音くらいかな」と、現在の状態を明かした。