シュツットガルト郊外のレニンゲンに設立されたボッシュの新研究センターが特に注力する分野として位置づけているのがマイクロメカニカルセンサー(MEMS)だ。いまやスマートフォンだけでなく、腕時計やライフログバンドなどのウェアラブル端末、あるいはIoT(Internet of Things)/M2M(Machine to Machine)のチップにも各種のセンサーが埋め込まれるまでに小型化・高精度化・省電力化が進んでいる。
そして3つめは「センサー自体の省エネ化」。ボッシュではエネルギー効率に世界でもっとも優れた部類の加速度/ヨーレート(ジャイロ)一体型センサー「BMI160」を開発。サイズは2.5 x 3.0 x 0.8mmという超小型・高精度センサーながら、フル駆動時の消費電力は950mAに抑え、「標準的な市販品の半分程度の商品電力」(説明員)だという。