歌手・さだまさしと、レゲエミュージシャンの若旦那による異色の対バンが13日、Zepp Nambaで実現した。 さだへの尊敬の念を常々公言してきた若旦那は、さだの初の試みとなる「U-30」と銘打った自称30歳以下限定のスタンディングライブの話を聞きつけ、「さだまさしさんの力になりたい」と直談判。さだの快諾を受け、13日の千秋楽に自身のバンドを引き連れて緊急参戦した。 先にステージに上ったさだの弾き語りの後、呼び込まれた若旦那は「さだまさしさんファンの皆さん、今日は突然すみません」と謙虚に登場。しかしその後はパンクアレンジの「春一番」で喉が裂けんばかりにシャウトすると、さらに「何かひとつ」では「暴れろぉぉっ!!」とオーディエンスを煽り、会場のヴォルテージは急上昇。 ヘッドバンキング、拳を上げるなどライブハウスの通過儀礼を一通り経験させた後は、さだまさしへの尊敬の念を込めて自身の楽曲「いのち~桜の記憶~」の歌詞の一部を「サンキューフォーさだ、サンキューフォーまさし」と替え熱唱し、老若男女が集まった会場を盛り上げた。 若旦那のステージ後、再び登場したさだは「若旦那が、熱い太陽のようなライブをやるなら、俺は北風のようなライブをやる」と語り、円熟のパフォーマンスで応戦。「試合」後、ガッチリ握手を交わした二人は、お互いの健闘を讃え合い“再戦”を誓いあった。