6日、世界経済フォーラムが2015年の「旅行・観光競争力レポート」を公開した。この中で、日本は過去最高の9位にランクインし、東アジアオセアニア地域でも2位(1位はオーストラリア)を獲得している。とくに文化、接客、交通インフラなどの指標でポイントを獲得し、「おもてなし」日本が評価された形だ。 同レポートは、世界141か国について、独自の調査をもとに「旅行・観光競争力指数」(TTCI)を算出し総合順位をつけている。2015年版同レポートのトップ10は以下のとおり(カッコ内はTTCI)。1位:スペイン(5.31)2位:フランス(5.24)3位:ドイツ(5.22)4位:アメリカ合衆国(5.12)5位:イギリス(5.12)6位:スイス(4.99)7位:オーストラリア(4.98)8位:イタリア(4.98)9位:日本(4.94)10位:カナダ(4.92) 同レポートでは、日本の順位について、豊富な文化(総合6位:以下同)と独自の文化遺産(2位)、効率のよい陸上交通(17位)と航空輸送(19位)のインフラ、そしてWi-Fiなどの通信環境(9位)などのポイントを挙げている。さらに、観光に関する人材(15位)と接客については141か国総合で1位を獲得していることを強調している。 反面、宿泊費など価格競争力(119位)をマイナスポイントとして指摘している。