NICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)と和歌山県白浜町は共同で、5月3日の白良浜海開きイベントにおいて、耐災害ワイヤレスメッシュネットワークの実証実験を行う。屋外4ヵ所にWi-Fiスポットを設置し、町内5ヵ所の中継地点を利用して、広域でインターネット接続及び独自の機能を利用できるようにする。 町内合計9箇所の情報通信ステーション間は、NICTが開発した5.6GHz帯/2.4GHz帯Wi-Fi無線伝送装置でメッシュ状に接続されており、災害時に広域のインターネット接続が切断した状態でも、地域内での通話やメッセージ交換、防災情報へのアクセスが行えるシステムとなっている。また、災害時のみならず平時でも利用できるネットワークを構築し、今回の実証実験で検証していく。 実証実験では白浜町役場と、田辺市の和歌山県立情報交流センターBig・Uの2箇所で商用インターネットに接続されており、複数箇所でのインターネット接続によって耐災害性を高めている。 多くの海水浴客が訪れる白良浜のWi-Fiスポットでは最大640人の同時接続が可能となっており、実証実験では情報通信ステーションごとに近辺の観光情報や避難所地図などのWebコンテンツを提供する。また、一般的なインターネット接続機能も備えている。 白浜町役場とNICTの共同実証実験は、今後も白浜町役場が防災目的で沖合映像監視システムを接続して検証する計画など、継続して行われていく予定だ。■ダイソン掃除機やiPad miniが当たる!読者アンケートを実施中