佐賀県は3日、「県防犯あんしん計画」を策定したことを発表した。2014年4月に施行された「佐賀県犯罪の起きにくい安全で安心なまちづくり条例」に基づき、パブリックコメント募集などを経て、県が取りまとめたもの。犯罪防止のための自主防犯活動、学校等での児童の安全確保、犯罪防止に配慮した環境整備、犯罪被害者等に対する支援など、具体的な施策を明記している。 防犯灯の設置などの環境整備や、ボランティア支援センターの設置による自主防犯の取り組み、防犯責任者の設置推進や防犯教育の強化など、多くの取り組みが盛り込まれている。 平成24年度の内閣府の調査では、治安が悪化したと認識している人が81%以上に及んでおり、原因として「地域社会の連帯感の希薄化」や「規範意識の低下」などが指摘されている。防犯に係る体制づくりや環境づくりの法的な拠り所として、条例の制定が必要とされていた。 県民の防犯意識の向上で、主体的な防犯活動や防犯ボランティアなどの拡充など、効果的で継続的な取り組みが期待される。