葛西臨海水族園(東京・江戸川区)が28日、マグロが大量死した件の続報を公式サイトで発表。現在、同館「大洋の航海者:マグロ」水槽内の個体数はクロマグロの3匹のみとなったことを明かした。 同館では昨年12月上旬からスマとハガツオの死亡が続き、12月下旬からクロマグロも連続して死亡したことを報告しており、昨年11月から今年1月14日にかけての個体数は、絶滅危惧II類であるクロマグロが69匹→17匹、スマが52匹→4匹、ハガツオが38匹→9匹と激減していた。 同館ではこの事態に、夜間の照明の消灯を中止するなど、ストレスとなりうる刺激(明るさの変化、工事や作業による振動や音など)を極力排除するよう取り組むとともに、専門家による病理診断を実施。今月20日には病理診断の結果、1機関からウイルスが検出されたとの報告があったことを明かしていた。 今回の報告では、残る個体がクロマグロ3匹のみであることが明らかに。スマおよびハガツオは0匹となった。同館は「引き続き、ほかの機関からの検査結果も踏まえ、総合的に原因の究明に努めます」としている。