候補者、プレゼンターともにハリウッドの一流スターがそろうアワードだが、ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めたジョニー・デップは、泥酔しているかのようにおぼつかない足取りで登場。ごく普通のマイクスタンドを前に「こんなヘンテコなマイク、見たことない」と言うと、体をふらつかせ、「何て書いてある?」などとつぶやきながらテレプロンプターを凝視しつつ、なんとか受賞作『Supermensch: The Legend of Shep Gordon』(原題)と同作の題材となった音楽業界のエージェント、シェップ・ゴードンの紹介文を最後まで読んだ。
だが、途中で放送禁止用語を口走り、あわてて口に手をあててクスクス笑うなど、明らかにいつもと違う様子で、会場にはやや気まずい空気が流れた。ちなみに『Supermensch: The Legend of Shep Gordon』の監督は『オースティン・パワーズ』シリーズでおなじみのマイク・マイヤーズ。彼は受賞後のバックステージで、ジョニーの行動について「すごくロックンロールだった」と話していた。
主な授賞結果は以下の通り 作品賞:『ゴーン・ガール』 ブロックバスター賞:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 男優賞:ベネディクト・カンバーバッチ(『The Imitation Game』原題) 女優賞:ジュリアン・ムーア(『Still Alice』原題) 助演男優賞:ロバート・デュヴァル(『ジャッジ 裁かれる判事』) 助演女優賞:キーラ・ナイトレイ(『The Imitation Game』原題) 新人男優賞:エディ・レッドメイン(『The Theory of Everything』原題) 新人女優賞:シャイリーン・ウッドリー(『きっと星のせいじゃない。』) 監督賞:モルテン・ティルドゥム(『The Imitation Game』原題) 新人監督賞:ジャン・マルク・ヴァレ(『Wild』原題) 脚本賞:ジリアン・フリン(『ゴーン・ガール』) アンサンブル賞:『フォックスキャッチャー』 キャリア功労賞:マイケル・キートン ハリウッド新人賞:ジャック・オコンネル(『Unbroken』原題) ドキュメンタリー賞:『Supermensch: The Legend of Shep Gordon』(原題)