実写ドラマ版が放送中の漫画『地獄先生ぬ~べ~』の作画担当・岡野剛氏が6日、児童ポルノ規制に萎縮するマンガ業界の内情をTwitterで明かした。 現在ニコニコ動画の系列サイト・ニコニコ静画で、『ぬ~べ~』の213話「ゆきめ、禁断の恋!?の巻」が配信中。ヒロイン・ゆきめと少年の姿になった主人公・鵺野鳴介のお色気アリのエピソードなのだが、岡野氏は、「作者的にも大好きなんだけど、これ、今はもう描けないんです」と語る。なぜなら、裸の子供と成人女性が絡むシーンが、児童ポルノとみなされる可能性があるからだそう。 岡野氏は、現在連載中の『ぬ~べ~』の続編『地獄先生ぬ~べ~NEO』でお色気シーンが少ないのは、規制にあうことを避けた結果だと明かす。また、実際に子供の裸を描いて規制されてしまったこともあるという。 「実際にあの程度の描写で、逮捕されたり雑誌回収騒ぎになったりってことはありえないと思う」としつつも、「現場は(というより、出版社は)かなり怯えてる、萎縮してるって感じるよ。青年誌なんてほぼ赤字だから、回収なんかしたら大打撃だもん」と萎縮しきった現場の実情を暴露した。 この一連のツイートはかなり反響を呼んだそうで、その後、岡野氏は、「これで、今進んでるマンガ・アニメの表現規制が何かおかしいってこと、少しわかってもらえたかも…?」とつづっている。