DXアンテナのブースでは既存の同軸ケーブルでIPネットワークを構築できる高速同軸モデムの展示を行っていた。 考え方はPLCと同じだが、こちらはアンテナケーブルをネットワークにしてしまっている点が大きく異なる。110×75×26.5mmというコンパクトな筐体には、LAN、TV OUT、LINE IN、DCといったインターフェイスを装備する。インターネットへの出口となるルータと各部屋へのアンテナ端子を接続する親機、各部屋の壁面アンテナ端子に接続する子機の2台が必要だ。 最大通信速度は240Mbs(理論値)だが、実行速度は70~90Mbpsとのことで通常に使用には問題ないだろう。ブースでもアクトビラの映像を再生していた。なお、最長2kmの長距離伝送が可能。接続は最大128台までだが、速度を考慮すると16台が現実的だ。 同製品は、LAN配線の追加工事が困難な住宅やホテル、ビル、また無線LANが使えない病院などの環境での導入が考えられるとしている。同軸通信はシールド性が高いため、安定した通信の実現も期待できるとしている。