CEATECの村田製作所ブースでは、同社の電子デバイスを応用した提案として、赤ちゃんのためのライフログツールのデモを実施していた。これは、赤ちゃんの生活リズムを計測し、そのデータをスマートフォンで記録・管理できるものだ。 赤ちゃんが育つまでに、母親は育児手帳などにいろいろな生活のリズムや出来事をメモで記録していることが多いだろう。たとえば、ミルクやオムツの回数、お風呂、夜泣き、睡眠時間などは、手書きで記録するのは意外と大変だ。そこで本ツールによって、アイコンのボタンを押すだけで、育児記録をスマートフォンに簡単に転送するという仕組みだ。 無線で転送されたデータは、専用アプリで管理され、たとえばカレンダーで何月何日の何時に何があったのか一覧で表示できる。アプリ上でミルクやトイレの回数など、知りたい情報だけを絞り込んで表示することも可能だ。 また赤ちゃんの腕や足に装着して、周囲の環境データをスマートフのォンに転送するベビーバンドも提案していた。いずれの機器も、無線通信にはBluetooth4.1対応の「Smartモジュール」が使用されている。これは超小型で、消費電力を従来比4分の1に抑えている点が大きな特徴だ。 ベビーバンドには、このほかにも加速度・温湿度センサ、IRセンサが内蔵されており、温度や湿度はもちろん、赤ちゃんの体温(体表面)も測定できる。さらに加速度センサによって、寝返りなどのアクティビティ検出にも使える。スマートフォンに転送された赤ちゃんのデータは、クラウドを経由し、お父さんにもデータを共有できるし、将来的には電子母子手帳との連携も考えられるという。