本体のシステムは映像を投写するプロジェクションユニットと、その上に円形の「ホロスクリーン」を組み込んだ裸眼表示ディスプレイを組み合わせた構成になっている。表示デバイスはダイレクト光スキャニング方式を採用。プロジェクターから投写された映像は、垂直拡散板とホロスクリーンを重ねた表示部に入射して斜め45度に屈曲されながら、0.7度刻みの視差画像を高密度指向性表示する仕組みであたかも空間に浮かぶような3D映像に変換される。
スクリーンの周りをぐるっと回って斜め45度の角度からのぞき込んでみても、視認性の高い裸眼3D映像が確認できた。3D計測技術に関するノウハウを蓄積してきた同社としては、今後は医療や教育分野のほか、サイネージ広告や商業エンターテインメントなどのフィールドに製品の魅力を訴求していく考えだという。