富士通のブース内には、視線探知技術を体験できるコーナーがある。 ワインと日本酒の瓶がカウンターに置かれ、「どれか好きなものを試飲できる」という設定のこのコーナーは、まるで酒屋の一角のような雰囲気で会場内でも目を引いた。 カウンターに座り、銘柄・価格が書かれた瓶に目をやると、仕込まれている小型センサーが視線を探知。もっとも視線を送った酒、すなわちもっとも飲みたいと思っている酒はどれだったのか、その結果がモニターに表示される。この視線検出技術は、角膜を基準点、瞳孔を動点として算出している。 この技術は、今回のデモンストレーションのように、非接触でも人の興味や関心がわかり、ユーザーが興味を持っている対象物に合わせた細かい商品情報を提示したりといった接客支援や視線データの収集による商品開発などの販促促進に繋がる。さらに、教材改善や見落とし防止などのあらゆる調査に、視線データをさまざまな分野で活用することが可能だ。