サッカーW杯1次リーグC組、日本は20日(現地19日)、第2戦・ギリシャに挑みスコアレスドロー(0対0)に終わった。 東京・渋谷のダイニング&バー「エスタディオ」の席を埋め尽くしたブルーのサポーターたちは、日本時間7時のキックオフにあわせ、6時台から入店。女性2人組や男女4人組などでビールを手にしながら応援した。 立ち上がり、ボールを7割ちかく持ち、大久保や大迫のシュートにサポーターたちはヒートアップ。「出勤前に立ち寄った」という20代の女性は、オレンジジュースやエナジードリンクを片手に、ホットドッグをほおばりながらビジョンに映し出される日本代表の姿を見守った。 店内がざわめき始めたのは前半38分。長谷部と接触したカツラニスに2枚目のイエローカードが突きつけられ、退場。ギリシャは日本よりひとり少ない10人で戦うことになる。 ザッケローニ監督は、長谷部をはずして遠藤を投入。さらに大迫を下げて香川を入れた。背番号10、「KAGAWA」のユニフォームを着てビジョンを見つめていた20代女性は、拍手のあとビールをのどに流し込んだ。 立ち上がりからのボール保持率を維持しながら、大久保や内田らが果敢にシュートへとつなげるが、ボールはゴールの枠をはずれてしまう。 後半、4分と示されたアディショナルタイムへと突入する直前、ペナルティーエリアラインぎわからのフリーキックを得た日本。遠藤がゴールへ直接蹴り込むが、ボールはギリシャGKカルネジスの正面へ。 結局、日本はボールを7割ちかく持ち、16本のシュートを放ったが、無得点に終わりギリシャと引き分けた。これで日本は勝ち点1を得たが、自力での1次リーグ突破は消滅した。 試合終了後、店内のサポーターは放心状態。エナジードリンクを手にして店を出る準備を始めた20代男性は、「これから仕事。次のコロンビア戦に必ず勝てるよう、自分も準備したい」と話していた。斜め横断が規制された渋谷駅前スクランブル交差点には、肩を落としながら歩くサポーターたちの姿があった。
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