トレンドマイクロは23日、韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船「セウォル号」の沈没事故のニュースに便乗したスパムメールについて、注意喚起を発表した。 それによると、メッセージの一部に、旅客船の事故に関する記述を含むメールが、すでに出回っているという。メール本文は、とくに事故について書かれておらず、裁判所への出廷を求める偽メールとなっているが、末尾にのみ、今回の沈没事故に対する一文が追加されている。 同メールには添付ファイルが含まれており、誤ってこの添付ファイルを開けてしまうと、バックドア型不正プログラム「BKDR_KULUOZ.SMAL」が動作する。 トレンドマイクロによると、こういった文章をランダムで付記することで、Eメールフィルタを回避するのが狙いとのこと。同社では、送信者や件名、本文をよく確認し、正規のメールとスパムメールを見分けてるよう呼びかけている。