◆ゼロからステップアップする いっぽうで、“イメージ真っ白”“目標ゼロ”からエンジニアへと駆け上がるサポートも、同社は力を入れるという。 「文系卒の学生や、さまざまな事情で事務職に就いている理工系出身者を、エンジニアへと育てていく。カウンセラーといっしょにスキルアップしていくことに力点を置いています。そこには、ゼロから派遣先との関係を構築していくというプロセスがあります」(福田氏) 「この商品おもしろい、この会社すごい、その程度の想いで門戸を叩いてほしい」と福田氏。同社では0から9までの10段階スキルレベルがあり、“自分のレベルを可視化”させて昇給などが決定されている。 「われわれのエンジニア派遣では、6割がエンジニアクラスで『0』のレベル。つまり、未経験が多い。ひとつの事例だが、営業マンだった男性が当社の門戸をたたいたときの“ウリ”は、『人柄がいい』。でもいまでは、派遣先で設計を一任されている」(福田氏) これまで理工系出身者だけの“道”というイメージがあったエンジニア。派遣でゼロからステップアップするという新しいキャリアビジョンが、インタビューから垣間見えた。