(3)最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花傾向を算出 ウェザーニューズによると、桜の開花には前年からの気温傾向が大きく関わる。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて充分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくること。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要だ。開花を促すためには3月の気温が影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促さる傾向にある。 なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がある。こうした急激な冷え込みは、事前に把握、確定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包している。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報などから予測に反映する。(4)全国700ヵ所の桜の名所への取材データ ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所を開花の実況と併せて提供している。今年は全国700ヵ所の情報を公開する。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行ない、最新の桜の開花状況を調査して、スマートフォン向けサイト「ウェザーニュースタッチ」の『さくら Ch.』、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」で情報を更新している。こうした全国の桜名所スポットの最新情報と過去データを分析し、開花傾向に反映している。 ウェザーニューズが19日に発表した予想では、来週にかけ九州~近畿、東海、関東で続々開花する見込み。東京の上野恩賜公園は27日、大阪の大阪城公園は29日だ。