日立製作所は26日、同社の指静脈認証システムが警察共済組合の業務用PCにおけるログイン認証用システムとして採用され、2月1日から稼働を開始したと発表した。 警察共済組合では、本部および全国にある支部49ヵ所、関連機関29ヵ所の計79ヵ所にて職員が利用する業務用PC約700台に指静脈認証装置を導入した。 指静脈認証技術は、同社が開発した生体認証技術で、指の静脈パターンで個人を認証するもの。近赤外線を指に透過させて得られる指の静脈パターンの画像から、あらかじめ登録した静脈の構造パターンと照合させて個人認証を行う。偽造や成りすましが極めて困難な、高いセキュリティレベルを実現する生体認証システムといえる。 警察共済組合では、なりすましによる不正アクセスを防止でき、より強固な情報セキュリティが確保される。さらに、職員はパスワードを暗記したり入力する必要がなくなり、装置に指をかざすだけで本人認証を行えるため、業務システムへのログイン時の利便性の向上も図られる。 今回稼働した指静脈認証システムは、プライベートクラウド型で構成。指静脈認証装置で読み取った指静脈データを指静脈認証サーバーにネットワークを通じて送信し、本人認証を行う。