◆ウォームビズスタイル、外の人と接する職種には赤もおすすめ 調査で、女性に周りの男性のビジネスファッションに関して聞いたところ、半数以上が「似たような服装が多く、全員同じ人に見える」、「毎日同じ服を着ているように見える」、「印象が薄い」などと回答している。「どうやったらおしゃれな印象を持ってもらえるのか?」実際に、加藤氏にトミー ヒルフィガー流ウォームビズスタイルを提案してもらった。ここでは社外の人と接する機会も多い営業などの職種を想定した。 加藤氏が提案したスタイルの一番のポイントはジャケットの下の赤いセーター。首周りに赤が入ることで見た目の暖かみを感じさせている。また、Vネックでなくクルーネックのセーターとすることでカジュアルな印象を与えていて、ネクタイの赤いストライプもポイントだ。 加藤氏は「赤い色は人の目を引きつけますし、顔の印象を明るくさせる効果もあります。プレゼンテーションの時などにちょっとおしゃれに気を配ることで、集まった人の注目を引きつけて“もっとこの人から話を聞きたいな”と思わせることができるのではないかと思います」と、ポイントを示した。 今回は赤をポイントに取り入れたが、シチュエーションよって色の使い方は様々あるという。ビジネスファッションにカラーを取り入れる場合、おしゃれ初心者は、中に着るセーターやネクタイといった小物など3色程度でまとめるとよい。おしゃれ上級者は、ジャケットやパンツに違った色や素材を組み合わせることにも挑戦してみるといいかもしれない。 ここで、「ファッション?」と疑問符のつくファッション超初心者のためにも「どこからおしゃれを始めたらいいのか?」も聞いてみた。 加藤氏のアドバイスは「女性の方が美容院や美容師さんを選ぶように、お店を見回して親近感を覚える店員さんがいたら、一緒に相談しながら商品を選ぶことですね。自分だけで選んでいると、どうしても保守的なものを選んでしまうので、ちょっと目標にしてみたい人を選ぶところから始めたらいいと思います」。 なるほど! 他人のアドバイスを受入れる心の広さがあるとファッションの幅も広がるということか。筆者も最近ネットショップで洋服を買う比率が高まっていただけに、リアル店舗で買い物する楽しみ方を一つ教えられた。