Googleが31日、スマートフォンの利用に関する大規模調査「Our Mobile Planet 」の2013年版データを公開した。世界と比較すると、日本におけるスマートフォンの普及が進んでないことなどがわかった。調査は、同社がIpsos MediaCTと協力して行っているもので、2011年から実施している。今回の調査は2013年1月~2月に実施された。 同調査によると、2年前にはわずか6%だった日本のスマートフォン普及率は、2013年には24.7%にまで拡大。それでも今回の調査対象国でもっともスマートフォン普及率が高い韓国(73.0%)やそれに次ぐシンガポール(71.7%)と比べると、依然として日本では従来型の携帯電話が主流となっているとしている。 総務省がまとめた2013年版の情報通信白書によると、2013年日本国内の普及率は38.2%とGoogleの調査結果より高いが、アメリカの56.4%などと比較してもまだまだ低い数字となっている。 日本が高い数値を見せたのが「メディア同時使用」。特にテレビ視聴時の同時利用率は58%と他のスマートフォン普及先進国である米国(53%)、シンガポール(42%)、韓国(47%)よりも高く、従来型の携帯電話でよく見られた「テレビを視聴しながら」の利用が多いことがうかがえる。 日本ではショッピング中のスマートフォン利用も活発で、3人に1人(32%)がショッピング中の商品について品定めするときにスマートフォンを使ったことがあると回答。他の国が2割台にとどまるなか、高い数値となっている。 有料アプリの利用も日本は高い数値を示した。1人あたり平均11.5個と、今回の調査対象国のなかで唯一2桁に到達。次いで香港(9.8個)、3位がオーストラリア(7.5個)と上位をアジア太平洋地域の国が占める結果となった。
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