米マイクロソフト社は11日、“都市・企業・市民がそれぞれの将来像を考え直し、活気に満ちた共同体を育てる力を与える”という「CityNext計画」を発表した。現在開催中の「Microsoft Worldwide Partner Conference 2013」において発表された。 「CityNext計画」は、43万人以上の技術専門家が利用する“マイクロソフト・パートナー・ネットワーク”を都市に提供するというものだ。これにより、CityNextにより、マイクロパートナーのソリューション、機器、サービスを、エネルギー、水、建築、計画、インフラ、輸送、公共の安全と司法、観光、レクリエーション、文化、教育、健康、社会サービス、政府行政など、広範な都市機能に、より容易に接続可能にするという理念となっている。 スペインのバルセロナは、現在すでにCityNextを活用して行政活動を強化し、市民と相互交流し、情報を透明にするためのクラウド、データ、アプリケーション利用に成功しているという。たとえば、マイクロソフトとCityNextのパートナーであるBISmartは、バルセロナ市議会と協力して、一般の人がデータにアクセスできるようにする計画「OpenData BCN」を実施している。 またマイクロソフトCityNextパートナーのSocrata Inc.はマイクロソフトと協力して、オープンデータ技術をWindows Azureクラウドプラットフォームで世界の都市に広げている。たとえば、Socrataはカスタム化可能なダッシュボードを政府に提供している。 今後、オークランド(ニュージーランド)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、海南省(中国)、ハンブルク(ドイツ)、マンチェスター(英国)、モスクワ(ロシア)、フィラデルフィア(米国)、鄭州(中国)といった都市が、CityNext計画に参画する見込みだ。Microsoft CityNexthttp://www.microsoft.com/citynext