KDDIウェブコミュニケーションズは17日、米Twilio社が提供するクラウド電話API「Twilio」(トゥイリオ)の日本での提供を開始した。 クラウド電話APIは、インターネット上から、電話をかけたり(アウトバウンド)、電話を受けたり(インバウンド)できるサービス。公開されたAPIをサイトやアプリケーションなどに実装するだけで、電話の送受信機能、アップロードした音声を再生する再生機能、文字列を音声に変換できる音声合成機能、ネットワークを通して音声データを送受信するVoIPやSMSの機能など、さまざまな機能が利用できる。 なかでも「Twilio」は、クラウド電話API分野において現在、利用開発者数15万人、サービス提供国40カ国以上を誇り、圧倒的な認知・実績を持っている。Twilioを利用すると、ユーザーがウェブサイト上のボダンをクリックするだけで電話発信ができるようになるなどの仕組みが作れる。たとえば、「ユーザーが閲覧中のURL情報を自動的に送信して、電話の受付担当者が、お客さまのお問い合せ内容を瞬時に把握できる」といった仕組みが実現可能。 KDDIウェブコミュニケーションズは、2012年10月にTwilio社と業務提携を締結している。今回、Twilioを日本で提供するに際し、必要な各種設備や日本国内の通信事業者との接続を担当。この他に、日本語のウェブサイトならびにサポートの設置も行った。なお、2012年4月より提供していたクラウド電話APIサービス「boundio」は、4月16日をもって、新規提供を終了した。 初期費用は0円で、誰でもアカウント作成、電話番号の割り当てが可能。電話番号利用料は月額490円。通話料金は別途。Twilio日本語ウェブサイトhttp://twilio.kddi-web.com/