2013年夏、ハリウッド映画『パシフィック・リム』が国内公開される。本作は太平洋(パシフィック)の深海から突如出現し、地球を絶滅の危機に陥れる未知なる巨大生命体と、人類の英知を結集し生み出された人型巨大兵器「イェーガー」の壮絶な戦いを描いたSFスペクタクルだ。巨大ロボットや怪獣の登場は、日本のアニメや特撮に対するオマージュとも言われている。さらに日本からは、女優の菊地凛子さんと、芦田愛菜さんが出演することでも話題を集めている。日本の映画ファンであれば、是非、観ておきたい作品だ。監督は『パンズ・ラビリンス』や「ヘルボーイ」シリーズなどで、熱狂的な支持を受けるギレルモ・デル・トロさんが務める。いまやハリウッドの大物監督のひとりとして、その動向がことごとくニュースになる存在だ。『ホビット 思いがけない冒険』を辞退して監督が挑んだ本作は、製作費2億ドルを越える超大作となっている。そのギレルモ・デル・トロ監督が5年ぶりに来日することになった。映画に先駆けての緊急決定だ。期間中は記者会見を予定しており、新映像が到着するとの噂も聞こえている。今まで謎に包まれていた本作の全貌が明かされるだろう。メキシコ出身で、世界各国の映画賞を獲得した経験もあるギレルモ・デル・トロ監督は、自他ともに認める「ハリウッドNo1の日本オタク」として知られている。メキシコで過ごした幼少期には、テレビを通じて日本のアニメや特撮作品に慣れ親しんだという。さらに監督は、世界で一番影響を受けた人物に宮崎駿さんを挙げ、押井守さんや大友克洋さん、高畑勲さん、樋口真嗣さんなど多くの日本人クリエイターとの親交も深い。2008年に来日した際には、スーツケース11個分の日本のおもちゃを買って帰ったというエピソードさえ持っている。その影響には本作にも現れており、登場する巨大生命体を"KAIJYU"と命名したほどだ。そのほかにも日本への愛着が感じられる作品となっている。『パシフィック・リム』は2013年夏 丸の内ピカデリーほかにて3D/2D同時公開予定だ。[高橋克則]『パシフィック・リム』2013年夏 3D/2D同時公開http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/監督:ギレルモ・デル・トロ 脚本:トラビス・ビーチャム キャスト:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、ロン・パールマン、芦田愛菜 他配給:ワーナー・ブラザース映画 [ストーリー] 人類に残された道は2つ。「絶滅」するか、「戦う」か…! 2013年、太平洋(パシフィック)の深海から突如出現した未知なる巨大生命体に世界中の大都市が次々と破壊され、人類は絶滅の危機に晒される。甚大な被害を受けた人類は巨大生命体と戦う為、英知を結集して人型巨大兵器「イェーガー」を開発する。「イェーガー」は、次々と現れる巨大生命体の侵攻を食い止める事ができるのか? 果たして人類の下した決断、そして運命は・・・!