通信機事業の巨人ノキアが、携帯電話ビジネスの世界市場において14年ぶりにトップを譲った。首位はサムスン。市場調査会社の IHS iSuplpliが18日、2012年の携帯端末グローバル出荷台数(暦年末までの予想値)Top 5ランキングを発表した。 サムスンが世界市場の29%を占めて首位。2011年からは5ポイント上昇、サムスンが暦年ベースで首位になるのは初めてだ。ノキアは6ポイントダウンのシェア24%となった。 「2012年は“生きるも死ぬもスマートフォン次第”だ」と IHSのシニア・アナリスト、ウェイン・ラムはいう。「携帯電話市場において、スマートフォンは最も成長の著しいセグメントだ。スマートフォンでの業績が、サムスンとノキアの業績を決定づける」。全携帯電話の世界出荷台数は対前年比+1%ほどの拡大だが、その中でスマートフォンは+35.5%となっている。この結果、スマートフォンは出荷台数の47%を占めるに至った。2011年から12ポイントのアップだ。 IHSは、サムスンの成功はデザインと生産における“素早いフォロー”戦略にあると分析する。サムスンは毎年、市場の高価格帯から低価格帯まですべてのセグメントに複数の新型スマートフォンを投入している。サムスンはスマートフォンのデザイン、ユーザーの要求、勝機の大きな流れを常に監視し、新製品を素早く、かつ効率的に企画している。いっぽうノキアは、Windowsシステムへの移行にてこずり業績を悪化させた。古いシンビアン端末の売り上げは急降下したが、新型のWindows 7端末の売り上げは、会社のロスを回復するに及んでいない。 サムスンは、スマートフォン市場においても首位になる見込みだ。世界市場での出荷台数は8ポインアップの28%。対照的にノキアは11ポイントという自身最大の下落幅で、シェアを5%まで減らした。2011年のスマートフォン出荷台数でサムスンは、アップルにたいし僅差で首位となったが、2012年は8%という決定的な差をつけた。IHSによると、アップルが高価格帯の『iPhone』だけしか用意していないのに対し、サムスンは低価格帯まで多彩な品揃えで市場に対応していることが好調の要因だ。 スマートフォン市場ではノキアのほかに、HTCとRIMも苦戦している。HTCはAndroidスマートフォンでサムスンと衝突、シェアを9%から5%に落とした。RIMはOSが陳腐化し、お得意様だった法人顧客が iOSとAndroidに流出した。 2013年もスマートフォンの勢いは変わらず、携帯電話の56%を占めて携帯電話の主流になると IHSは予測している。
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