映画界では『アウトレイジ・ビヨンド』『悪の教典』『任侠ヘルパー』『ワーキング・ホリデー』など、ワルい奴が主人公の映画が続々公開されている。そんな中、警察組織の腐敗と陰謀を描くクライムアクション『フリー ランサー NY捜査線』が2013年1月に公開される。<STORY> ストリートギャングから足を洗い警官となったジョナス(演:ロバート・デ・ニーロ)が目の当たりにしたのは腐敗した警察の実態だった。亡き父の元相棒であるサルコーネ警部(演:50セント)に目をかけられたジョナスは、サルコーネが仕切るドラッグビジネスに加担し、悪に染まっていく。しかし父の死の真相を知ったジョナスは、サルコーネに反旗を翻す。 デ・ニーロが極悪刑事をカリスマ的な存在感で体現している。新人警官ジョナスを演じるのは、ヒップホップ界のスターであり俳優としても活動している50セントだ。ドラッグディーラーだった母親を殺害され、自身も十代前半にして麻薬の売人になったという経歴を持つ。サルコーネの片腕であるラルー刑事を演じるのは、オスカー俳優フォレスト・ウィテカー。怪優ぶりを遺憾なく発揮する。 「ファッションでは『ちょいワル』、『伊達ワル』、ドラマでは『黒い女教師』、音楽ではAKB48『UZA』、EXILEなど様々なジャンルでワルい奴らが注目されている。人々は正統派正義感ではない刺激を求めているのではないか」(映画業界関係者)。最近のワルいやつが主人公の映画●『フリー ランサー NY捜査線』…1月12日、シネマート新宿、ユナイテッドシネマ豊洲ほか全国ロードショー。●『アウトレイジ・ビヨンド』(公開中)…ヤクザ抗争を描いた映画。●『悪の教典』(公開中)…シリアルキラーという裏の顔を持つ教師が引き起こす事件を描いたサイコホラー。●『任侠ヘルパー』(公開中)…ヤクザが研修のために介護施設でヘルパーとして仕事をする。●『ワーキング・ホリデー』(公開中)…元ヤンキーで新宿歌舞伎町のホストクラブで働く沖田大和(AKIRA)の元に、突然息子の進(林遼威)が現れる。