テレビ放送開始から14年、発表以来いま至るまで熱烈なファンを持つアニメ作品が『カウボーイビバップ』だ。このビバップ号のメンバーを演じたキャスト陣、スパイク役の山寺宏一さん、ジェット役の石塚運昇さん、フェイ役の林原めぐみさん、エド役の多田葵さんの4人と舞台設定を担当した佐藤大さんが集まったイベントが、10月13日に東京・六本木ヒルズのTOHOシネマズで開催された。このイベント「COWBOY BEBOP」Night Selectionは、待望のシリーズBlu-ray BOXの12月21日発売を記念したものだ。BD-BOX発売前に懐かしのメンバーとファンが一同に介して、オールナイトでテレビシリーズの作品を楽しんだ。当日の上映エピソードも、ファン投票により決定した。ちなみに1位となったのは、スパイク似の(?)カウボーイ・アンディがハチャメチャな騒動を巻き起こす「カウボーイ・ファンク」だった。山寺さんはこれについて、「これってアンディ人気なんだよね」とちょっと悔しそうな表情。スパイクに替わって、ライバル意識を燃やしたかたちだ。佐藤大さんは本作について、「こういう箸休め的エピソードなのに、シリーズ構成の信本(敬子)さんが脚本書いて、作画枚数が最終話(『ザ・リアル・フォークブルース(後編)』)よりも増えてしまうという“本気”の出し方が『ビバップ』の現場らしい」と解説する。当時の制作陣、キャスト陣が作品にかけた情熱を感じさせた。その後、4人のお気に入りのエピソードを訊ねるものの、山寺さんと林原さんは共に「うーん、選べねぇ~」と。むしろ、その言葉に作品への想いれの強さを感じさせる。一方、多田さんは『マッシュルーム・サンバ』、石塚さんは『ガニメデ慕情』と自身のキャラクターに関わりが深い1本を選び出した。また、トークでは、現在、制作進行中のBD-BOXの新しい内容も一部明かされた。渡辺信一郎監督が新たにディレクションする映像特典のクリップで、その映像の一部が上映された。その映像はどうやらショートの実写映像の様だ。モデルの太田莉菜さんらが出演し、銃撃戦を繰り広げる。さらにその映像に山寺さんが即興でナレーションをつけ、ファンを盛り上げた。最後に山寺さんが「『カウボーイビバップ』の仕事が決まる直前に、やりたかったとある仕事がなくなって落ち込んでいた時期でした。その時に出会った、この作品が、やってよかったと思える作品で、10 何年も後の今でも、でもこうやってファンの皆さんと一緒に感動できる作品になっていることを嬉しく思います」とトークセッションを締めくくった。COWBOY BEBOP Blu-ray BOX公式サイト http://www.cowboy-bebop.net/初回限定版 税込価格: 36,750円 通常版 税込価格: 26,250円2012 年12 月21 日発売 発売・販売元: バンダイビジュアル