日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は8月20日、アドビが8月14日に公開した「Adobe Flash Player」の新たな脆弱性の情報および、脆弱性を修正したバージョン(APSB12-18)について、この情報が公開される前の8月13日に同脆弱性を悪用する攻撃を確認したと発表した。この脆弱性は標的型メール攻撃に利用されており、攻撃コードを挿入したWordファイルとして送信されている。確認した不正なメールは、中国のIPアドレスから送信されており、送信元メールアドレスは受信した組織のメールアドレスに偽装されていた。攻撃は海外の組織に対して行われていたが、8月22日には日本国内への攻撃も確認された。不正なメールは「co.jp」ドメインのフリーメールを使用しており、企業や組織に所属する個人のメールアドレス宛に送信されている。また、添付ファイルは「申し込み用紙.doc」であった。