6月12日(火)、東京国際フォーラムで「日本おもちゃ大賞2012」が発表された。これは社団法人日本玩具協会が、良質で市場性に富んだ玩具の開発促進を目指して2008年に創設した賞で、今年で5年目を迎える。募集テーマは、教育向けの「エデュケーショナル・トイ部門」、男の子向けの「ボーイズ・トイ部門」、女の子向けの「ガールズ・トイ部門」、キャラクターを使用する「キャラクター・トイ部門」、素材・技術的に優れたもの、新規性のある「イノベイティブ・トイ部門」、大人が楽しめる「ハイターゲット・トイ部門」、そして、障害のある子供もそうでない子供も遊べる「共遊玩具部門」の7部門からなる。また、今年より「ヒット・セールス賞」が新設され、「特別賞」と合わせて表彰された。エデュケーショナル・トイ部門の『ぐるぐるドライブシリーズ』(タカラトミー)は、コントローラーのハンドルを回して生じる電力だけで動くラジコンカーで、東日本大震災以降の「節電」意識の高まりともマッチした点が評価された。タカラトミーは他にも、プラレールとトミカという2大ヒット商品が一緒に遊べる『トミカと遊ぼう!スーパーオートステーション』でボーイズ・トイ部門を受賞している。また、タカラトミーアーツのボタンひとつでビールが泡立つ『ジョッキアワー』がハイターゲット・トイ部門で選ばれ、グループで3部門を獲得した。ガールズ・トイ部門 の『カラフル変身! スマイルパクト』(バンダイ)は、人気テレビアニメ「スマイルプリキュア!」から生まれた玩具だ。音声や発光などのギミックが満載で、戦うヒロインになりきるコンパクト型のアイテムである。バンダイは、他にもキャラクター・トイ部門で『バスターマシンCB01 DXゴーバスター』及び『バスターマシン』シリーズ、ヒットセールス賞で『変身ベルトDXフォーゼドライバー』が受賞した。それぞれ「特命戦隊ゴーバスターズ」「仮面ライダーフォーゼ」のタイアップ玩具で、「スマイルプリキュア!」と合わせて、日曜日に放送中の3番組から大賞作品が生まれたことになる。さらにバンダイは、iPhoneと連動する新しいタイプのペットロボット『スマートペット』がイノベイティブ・トイ部門を受賞しており、4冠を達成した。共有玩具部門 の『もっと!!番犬ガオガオ』(メガハウス)は、番犬に噛み付かれないようにエサを取っていくゲームで、眼や耳が不自由な子供でも一緒に楽しめるシンプルな構造になっている。特別賞には、ロングセラーを続けるドールハウス『シルバニアファミリー』(エポック社)が、選出された。なお、授賞式と合わせて「東京おもちゃショー2012」の記者発表会も行われた。東京ビッグサイトで、6月14(木)~17日(日)の4日間にわたって開催され、今回の受賞作品も展示される予定だ。一般公開は土、日の2日間となる。[多摩永遠]「日本おもちゃ大賞2012」大賞受賞作エデュケーショナル・トイ部門 『ぐるぐるドライブシリーズ』 (タカラトミー)ボーイズ・トイ部門 『トミカと遊ぼう!スーパーオートステーション』 (タカラトミー)ガールズ・トイ部門 『カラフル変身! スマイルパクト』 (バンダイ)キャラクター・トイ部門『バスターマシンCB01 DXゴーバスター』及び『バスターマシン』シリーズ (バンダイ)イノベイティブ・トイ部門『スマートペット』 (バンダイ)ハイターゲット・トイ部門 『ジョッキアワー』 (タカラトミーアーツ)共有玩具部門『もっと!!番犬ガオガオ』 (メガハウス)ヒット・セールス賞『変身ベルトDXフォーゼドライバー』 (バンダイ)特別賞 『シルバニアファミリー』 (エポック社)社団法人日本玩具協会http://www.toys.or.jp/東京おもちゃショー2012 http://www.toys.or.jp/toyshow/