NHK放送技術研究所が24日から開催している「NHK技研公開」では、一般に向けて最先端の放送関連技術が公開されている。 その中で、放送と通信を連携させて、魅力的なサービスを提供するため研究されているのが「Hybridcast」。HTML5ブラウザを実装し、その上でアプリケーションを実行しており、通信との親和性が高く、多彩なサービス提供が可能。さらに、テレビ、スマートフォン、タブレット、など様々な端末との連携によってスクリーンサイズを使い分けたサービスが実現されるとのこと。 今回の「技研公開」では、メーカー5社によるプロトタイプ受信機が展示されていた。例えば、クイズ番組を視聴中にタブレットでそのクイズに参加でき、回答結果をテレビ上に表示したり、サッカーの試合で、表示する情報をタブレット側で操作したり、番組と連動した手話CGをリアルタイムに合成して表示したりといったサービスが紹介された。また、視聴履歴や検索履歴を分析し、番組の間に入れられる30秒程度のスポット(番組宣伝)を、個別に差し替えるといったことも可能になるという。 同研究所では、2年後の実用化を目指し、個々のニーズや技術の進展に応えられる放送通信連携サービスを推進するとしている。
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