気象庁は7日、茨城県つくば市付近で発生した突風について、これをもたらした現象は竜巻であると推定、発表した。つくば市北条付近で6日13時頃に突風が発生し、大きな被害が発生している。 気象研究所、水戸地方気象台、銚子地方気象台は突風現象の調査のため気象庁機動調査班(JMA-MOT)を派遣し、現地調査を実施した。結果は以下のとおり。(1)突風をもたらした現象の種類:竜巻であると推定。根拠●被害の発生時刻に被害地付近を活発な積乱雲が通過中であった。●被害地付近で、突風被害の発生前後に、竜巻を目撃したという複数の証言があった。●被害や痕跡から推定した風向に収束性がみられた。(2)突風の強さ:藤田スケールで F2と推定。根拠●屋根が全て飛散した住家が複数あった。 なお、現時点の調査で把握できた被害範囲は幅約500m、長さ約15kmですが、1つの竜巻によってこの被害がもたらされたのかどうか、引き続き調査中だ。また、突風の強さについては、今後の調査によっては現在の推定値「F2」よりも強くなる可能性もある。引き続き調査を実施し、改めて調査結果を公表しるという。