米シスコは16日、ビデオソフトウェアやコンテンツセキュリティソリューションを提供する英国NDSグループの買収を発表した。買収金額は約50億ドル。 今回の買収は、シスコの「5つの注力分野」の1つであるビデオへの戦略的な強化と、ソフトウェアやサービス関連の収益源やコンピテンスへの投資が目的。 NDSはソフトウェアプラットフォームとサービスを組み合わせ、場所やデバイスを問わずにデジタルコンテンツを利用できるビデオ関連製品をEnd-to-Endのソリューションとして提供している。代表的な製品・サービスは「VideoGuard Conditional Access」「Videoguard Connect DRM」など。 NDSの買収により、シスコは包括的なプラットフォームであるVideoscapeの提供を補完・促進が可能になる。また、中国やインドなど、NDSがすでに顧客を持つ新興市場への事業拡大の機会も期待できるという。 シスコは、債務の引き受けおよび人材保持のためのインセンティブを含めて約50億ドルを支払い、NDSのすべての事業を取得する。規制当局の審査を終えしだい、2012年後半に事業取得は完了する予定。