キヤノンマーケティングジャパンは27日、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X」の発売時期の延期を発表した。当初の3月下旬から4月下旬へ1ヵ月の延期となる。延期の理由は開発の遅延によるという。価格はオープンで、ボディ単体の予想実売価格は650,000円前後。 「EOS-1D X」は「EOS」のフラッグシップモデル(2011年10月発表)。従来の「EOS」最上位機種は、高画質性能モデル「EOS-1Ds」と高速性能モデル「EOS-1D」の2シリーズであったが、「EOS-1D X」は両シリーズを統合し、高画質性能と高速性能を兼ね備えた。 新開発の35mmフルサイズで約1,810万画素のCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 5+(プラス)」を採用。これを2基装備した「デュアルDIGIC 5+」とし、静止画撮影常用ISO感度を最高ISO 51,200にまで拡大したという。また、「デュアルDIGIC 5+」の搭載により、最高約12コマ/秒(ISO 32,000以上では最高約10コマ/秒)の高速連写機能を搭載。さらに、ミラーアップ撮影でJPEG記録時には最高約14コマ/秒の超高速連写も可能にした。レンズマウントはEFマウントで、EF-Sレンズを除くEFレンズ群の使用に対応する。 なお、「EOS-1D X」とともに関連アクセサリーの発売時期も同様に4月下旬へと延期。また、当初発売時期が未定となっていたレンズ「EF500mm F4L IS II USM」と「EF600mm F4L IS II USM」は5月下旬の販売開始に決定した。