玩具業界対象の「クリスマスおもちゃ見本市2011」が1〜2日、東京の都立産業貿易センター台東館で開催され、メーカー各社がバイヤーに向け、クリスマス商戦に備え製品をアピールした。主催の東京玩具人形問屋協同組合によると玩具市場は、2010年度も、東日本大震災以降も、堅調に推移しているという。10年度の市場規模は6699億円で前年度比103.5%、主要10分野で104.5%だった。クリスマス商戦も楽観はできないが、期待できるという。同組合によると現在考えられる期待商品、見本市での見所は、(1)家族の絆を深めるおもちゃ、(2)2世代型おもちゃの最新・最強バージョン、(3)スマホ型、タブレット型、タッチパネル、新技術の導入、(4)女の子の注目はやっぱり“おしゃれ”と“交換”、(5)東京スカイツリー、だという。またバンダイ「こどもアンケート」によると、2010年のクリスマスプレゼントの平均予算額は7218円で、前年より364円増加し、2年ぶりに7000円台となった。価格帯別では3001〜5000円が46.3%で最も多い。これについては内容別で人気の「ゲームソフト」がこの価格帯にあることも影響していると見られるが、16年連続1位となった。いっぽう2011年夏休み商戦は、前年比売上高で100〜105%となり、現在の経済環境を考えると非常に堅調だった。要因としては、(1)各分野に人気商品が生まれた、(2)節電のために夏休みが通常より長かった、(3)震災以来、家族の絆を深めることや、人とのつながり、コミュニケーションを求める傾向、あるいはイエナカ指向がつよくなっており、そうした傾向に対応したおもちゃが売れた、などを東京玩具人形問屋協同組合ではあげている。