日産自動車の渡部英朗執行役員は、2日発表した電気自動車(EV)『リーフ』と一般住宅との間で電力をやり取りするシステムについて「家庭用の蓄電ユニットに対し、競争力ある価格となるよう開発を進めたい」と述べた。このシステムは、リーフと一般住宅の分電盤を「電力制御装置」(PCS)で結び、双方向での電力供給を可能とするもの。リーフから住宅へは6kwの高出力で給電できる。日産は今後、住宅や電機メーカーと連携を図りながら、PCSの改良などを進め、2011年度中に市販化を目指していく。住宅向けの蓄電ユニット(2次バッテリー)は、容量が2kwhクラスの小容量で100万円前後の価格となっている。渡部執行役員は「リーフのバッテリー容量は24kWhと極めて大きく、PCSとの組み合わせで大容量の給電が可能となる。PCSはできるだけ求めやすい価格としたい」と語った。実際には数十万円程度となる見込み。