カナダのPlatform Computing社と富士通は9日、PCクラスタ用統合ソリューションに関するパートナー契約を締結したことを発表した。Platform Computing社は、富士通のPCサーバ「PRIMERGY」向けに最適化した「PCM Fujitsu Edition」を開発する。 Platform社は、HPC管理ソフトウェアを扱っており、世界各国にHPCソリューションを提供している。同社のPCクラスタ導入・管理ソリューション「Platform Cluster Manager」は、PCクラスタシステムの導入から実行、管理までの機能を備えている。「PCM Fujitsu Edition」は、「Platform Cluster Manager」を最適化したもので、富士通がグローバルに基本パッケージとエンタープライズパッケージを販売する予定。エンタープライズパッケージには、「Platform Cluster Manager」に加え、ジョブスケジューラ「Platform LSF」と並列実行環境「Platform MPI」が組み込まれる。 今回の契約に基づき、富士通はPlatform社のグローバルな戦略的パートナーとしてワールドワイドにビジネスを展開するとのこと。なお富士通は、イギリスの国家プロジェクト「HPC Wales」において、Platform社のPCクラスタ技術を活用し、理論ピーク性能約190テラFlopsのスーパーコンピュータを導入する予定。