2011年5月に入ってから、偽セキュリティソフトではなくユーザの PC のハードディスクの不具合を警告し、その修復と引き換えに金銭を要求する「偽システム診断ツール」とも言える「Windows Recovery」について、複数の国内ユーザから相次いで被害報告が届きました。具体的な動きを、画像を交えて見てみましょう。
■突然の警告と購入を促す手順は偽セキュリティソフトと同様
トレンドマイクロのウイルス対策製品で「TROJ_FAKEAV.SM29」という名前で検出する「Windows Recovery」は、ユーザの PC にWebサイトを通じて侵入すると図1 のような画面を出し、ユーザの PC内の検索を行なっているかのように錯覚させます。
また、ユーザの PC の OS ごとに「Windows xp Recovery」や「Windows 7 Recovery」という名称で同じように動作する「Windows Recovery」の亜種の流通も確認しており、現在解析を進めています。万が一、感染してしまった場合も焦らず「ウイルスバスター2011 クラウド」の体験版などを使用して対処ください。