調査会社ガートナー(Gartner)は11日(英国時間)、タブレット端末に関する市場動向予測を発表した。同社はタブレットOSの市場シェアとして、iPad用のiOSのシェアが2015年まで1位の座を占めると予測している。 iOSは2011年時点でタブレットOSの69%を占めているが、2015年では47%になるという。同社の調査担当副社長のCarolina Milanesi氏は、「多くのベンダーは、最初にハードウェアを出し、その次にプラットフォームのエコシステムの構築に取り組んでいるようだが、それは間違いだ。iPhoneがリリースされた際も、他のベンダーはアプリケーションやサービス、ユーザーエクスペリエンスなどよりも、ハードウェアの開発に重点を置いてきた」と述べている。 そのうえで同社のアナリストは、タブレット市場での成功の要因は、アプリケーションやサービスなどが豊富なエコシステムの構築にあるとする。またスマートフォンユーザーは、慣れた操作感や、デバイス間でのアプリケーションの共有が可能などの点から、利用中のスマートフォンと同じOSを搭載したタブレットを求めることが多いとして、複数デバイス間での使い勝手をさらに考慮する必要があると主張している。「ユーザビリティの改善とブランド認知の向上は、デバイスの強力な差別化要因となる」(同社アナリスト)という。