2010年に起きたハイチの大地震では、赤十字の名前を語り寄付を募る419詐欺が確認されるなど、サイバー犯罪者は、世界的に注目を集めるニュースを、すぐ題材として活用する傾向がある。メッセージラボでは、世界的に著名なマルウェアとスパムの専門家を多数擁する「MessageLabs Team Skeptic」を有しており、毎日数十億件のWebページ、電子メール、インスタント・メッセージ(IM)の監視を行っているが、今回のエジプトの反政府デモにおいても、ムバラク前大統領の弁護士を装ったドイツ語の419詐欺が、すでに登場しているという。