こんにちは、かおりんごです。倭(やまと)は国のまほろば です。これまで、関東近県の取材しか許されなかった本企画ですが…今回は一挙躍進!関東脱出!奈良の近鉄ケーブルネットワークさんにお邪魔してきました! 奈良といえば、鹿。シカ。クリーニング屋の看板にも。地元大学の交通広告にも。東京出身の人ほど東京タワーに行ったことがなかったりと、地元の名物ってそこに住む人は案外忘れがちなものですが。奈良県民の方は鹿のことをどう思っているのでしょうか?近鉄奈良線に乗り、東生駒の駅へ。さすが近鉄グループだけあって、改札前には沢山のディスプレイが並んで目立ってます。KCN局舎は駅徒歩0分!なんと駅の下に番組編成ルームがあるんです。外観を見ていただくとわかりますが、ケーブルテレビ局と駅が見事に一体化。社員の方は通勤が便利で羨ましい限りですね。表には中継車がスタンバイしてます。インターネットを使った生中継も可能なんだとか。お、この車両に描いてある犬が「ぶる」ですな。 KCNのキャラクターは「ぶる」といいます。ケーブルのぶるが由来だそうです。さわやかな水色のワンコですが、犬型ロボットではありません。よーく見ていただくと、首に「ぶる」とネームタグまでかかってます。芸が細かいですね。事業本部 IT事業推進部 岩田さんにKCNサービスの特徴について伺いました。「弊社は戸建てが強く、地域最安値をウリにしています。ケイ・オプティコム様も、奈良だけはウチに負けるんじゃないでしょうか(笑)。アフターサービスについても、サポートの受電率が高くクオリティには自信をもっております」さすが!ケーブルテレビ老舗にして大手なだけありますね。「実はケーブルテレビの歴史もここ、奈良は東生駒から始まっているのです」そうなんですか!確かに、KCNオフィスの隣には、「ハイ・オービス発祥の地」と刻まれた石碑が。昭和53年にニュ-メディア開発協会(旧映像情報システム開発協会)によるHi-OVIS(Highly-interactive Optical Visual Information System)プロジェクトが、奈良県東生駒を実験フィールドとして開始。家庭や公共施設と実験センタ間に光ファイバーを敷設し双方向の映像利用実験を行うという世界に先駆けたプロジェクトだそうです。その頃から双方向TV、ビデオオンデマンド、ホームショッピング、ホームセキュリティなど先進的なサービスを実験的に運用されていたのだとか。当時は海外からも大勢の人が視察に訪れ、昭和天皇も見学されたそうです。奈良はケーブルテレビも歴史とスケールが違います。「当時より、弊社はケーブルを情報ネットワークとして使うことを見込んでおりましたので、社名も『ケーブルテレビ』でなく『ケーブルネットワーク』なんです」続いて、事業本部放送事業部の浅田さんに編成ルームの中をご案内いただきました。せんとくんも訪れたというスタジオ。ライブラリには昔の番組テープが所狭しと並んでいます。「携帯電話を使った視聴者向けクイズもできます。これらのシステムやデータ放送をウチは全部内製でやってます」(浅田さん)歴史の香りあふれるノスタルジックな建物内に、最新設備もバッチリ充実しているところが、なんとも不思議な雰囲気です。「あ、そっちはマスタールームです。奥のほうにあるのがビデオサーバーで地域別に分かれてます。ここでKCNの全番組を集中監視しています」たまたま現在流している番組の関係上(?)「ムーンリバー」のオーケストラ演奏が流れる編成ルーム。ついつい感傷的な気分になります。新しいものと古いものが渾然一体化し、鉄道とケーブルテレビも渾然一体化し、なにやら神々しさ漂うカオスなKCN周辺。建物の影からは、ひょっこりケーブルテレビの神様でも出てきそう…。もしかすると、パワースポットとして奈良の次なる新名物になるかも?しれません。私もしっかりパワー充電してきました!というわけで待て、次号!