フィッシング対策協議会は1日、2010年8月度におけるフィッシング報告件数(海外含む)などをとりまとめた文書を公開した。 8月度の報告件数(海外含む)は前月度より35件増加し、58件となった。フィッシングサイトのユニークURL数も前月度より13件増加し、46件となった。さらにブランド名を悪用された企業の数(海外含む)も前月度より13件増加し、19件となった。 通月で見ると、7月の件数そのものが少なめだったということはあるが、増加傾向が現れはじめたのが気になる点と言える。同協議会によると、8月はVISAやマスターカードを騙るフィッシングサイトの報告が多かったとのこと。「モバゲー」「GREE」といった携帯ユーザーを狙ったフィッシングサイトも増えており、月末にはプレイオンラインを騙ったフィッシングサイトも発見されるなど、日本のネットユーザも狙われる傾向が強まっている。メール内に、名前、カード番号などの入力を促す入力フォームが組み込まれたフィッシングメールの報告も寄せられたとのこと。同協議会では引き続き注意するよう呼びかけている。