マカフィーは19日、「2010FIFAワールドカップ」に絡んだサイバー犯罪が横行しているとして注意喚起を行った。 ごく一般的なものでは、「2010FIFAワールドカップ」関連で興味を惹きそうなタイトルを付けて、スパムメールやウイルス入りメールを送る、といった手法が確認されている。また「あなたはロトに当選し、多額の賞金を獲得した(そしてそれを受け取るには手数料が必要)」と偽るメールも出現している。 一方で、「インターネットで試合の生中継が視聴可能」といった動画サイトを媒介したオンライン詐欺も出現したという。これらのサイトは、非常に精巧に作成されており、視聴のためのHDビデオプレイヤーアプリを有料ダウンロードするように勧めてくる。しかし、金を支払ったユーザーが受け取るのは、ただの不正なセキュリティ製品だ。類似のものには偽のファンクラブに入会させようとするものもあるという。 そのほか、観戦チケット詐欺もあるとのこと。観戦チケットをオンラインで購入しようと考えている場合は、特に注意する必要があるという。「fifa.com」や正規の代理店で販売されるチケットと、疑わしいサイトでは、同じ内容で価格が異なっているとのこと。開催日が近づくにつれて、このような詐欺は増加し、手口が巧妙化することは間違いない。 マカフィーでは、ワールドカップのような非常に大きなイベントは、サイバー犯罪者にとってまたとない好機であるとして、オンラインで何か行う場合は、慎重な行動を特に心がけるよう注意を呼びかけている。